忘れようとしても忘れられないあなたへ

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これは、
どうしても人を想ってしまう。
忘れようとしても、忘れられない。
そんな自分に困っている人に向けた言葉です。

少しでも、心がふっと軽くなるように。
そんな願いを込めて書いていきます。


■ 忘れたほうがいいのに、なぜか思い出してしまう

たとえば、
・好きな人にフラれてしまった
・急に連絡がこなくなった
・もう無理だと頭ではわかっている

それなのに、ふとした瞬間に思い出してしまう。
日常の中で何かに触れたとき、心がその人に引き戻される。
「なんでまだ忘れられないんだろう?」と自分を責めてしまう。

そんな経験、あなたにもありませんか?

きっとありますよね。
人を好きになるって、それくらい強い感情です。
簡単に消えるような気持ちなら、そもそも好きになってないはずです。


■ まわりの人は、簡単に言います

「もっといい人いるよ」
「次いこうよ」
「忘れたほうがいいよ」

たしかに、正しいかもしれません。
でも、その言葉が心に届かないこともあるんです。

むしろ「忘れなきゃ」と思えば思うほど、
忘れられなくなることもある。
そんなとき、自分の気持ちをどう扱えばいいのかわからなくなります。

「こんなに執着するなんて、自分っておかしいのかな」
「未練がましいって思われたらどうしよう」
「弱い人間だって思われるんじゃないか」

そんなふうに、自分を責めて、心が苦しくなっていく。
だけどね、それって実は、あなたの中にちゃんと“愛する力”があるからこそなんです。


■ 欲って、本当に悪いものなの?

ここで、ちょっと視点を変えてみます。

忘れられない。
会いたい。
連絡がほしい。
もう一度つながりたい。
優しくされたい。
受け入れてほしい。

こういった気持ちって、全部「欲」ですよね。
でも、この「欲」って、本当に悪いものでしょうか?

私たち人間には、もともと本能的な欲求があります。

・人とつながりたい
・安心したい
・愛されたい
・理解されたい
・触れ合いたい
・価値を感じたい

こうした感情や欲は、生きている証なんです。
人として自然なこと。誰の中にもあります。

だから、「欲がある=ダメなこと」ではありません。
欲があるのは、あなたがちゃんと人間らしく生きている証拠なんです。


■ 欲を否定しようとすると、苦しくなる

でも多くの人は、この「欲」を否定しようとします。

「もう気にしないようにしよう」
「こんな気持ちはダメだ」
「早く前に進まなきゃ」

そうやって、気持ちにフタをしてしまう。
でも、人の感情はフタをしても消えません。

むしろ、見ないふりをすればするほど、
心の奥に潜り込んで、あとから強く出てくることもあるんです。

だから大切なのは、まず「欲があること」を認めてあげること。
否定じゃなく、「そう思ってしまうのも自然なことだな」って受け止めること。

これは甘やかすことでも、開き直ることでもありません。
自分の中の正直な感情と、ちゃんと向き合うということです。


■ 欲は止められない。でも、行動は選べる

ここでとても大事な視点があります。

それは、
「欲を持つこと」と「欲のまま行動すること」は違うということです。

たとえば、
・「連絡したいな」と思っても、連絡しない選択をしてもいい
・「会いたいな」と思っても、自分の時間を大切にしてもいい
・「気持ちを伝えたいな」と思っても、少し時間を置いてもいい

人は「欲」は止められません。
それは感情の自然な動きだからです。

でも、行動は自由に選ぶことができる。
ここに“あなたの意思”があります。

感情に飲まれて行動するのではなく、
「その感情があることを認めた上で、今日はどうするかを自分で決める」

このスタンスがあると、心が少しずつ落ち着いていきます。


■ 自分とラポールを結ぶ

催眠療法には「ラポール形成」という大事なプロセスがあります。
ラポールとは、簡単に言えば「信頼関係」や「安心感」のこと。

誰かを変化に導くとき、いきなりアドバイスしたり指示をしても、人は動きません。
まず「安心できる関係」があってこそ、心は開かれるんです。

これは、対人関係だけではなく、自分自身との関係にも使える考え方です。

自分の中にある、「まだ好き」「苦しい」「会いたい」といった気持ち。
それを否定せず、「そうだよね、そう思うよね」って声をかけてあげる。
それが、自分自身とのラポール形成です。

そうすると、心は少しずつ緩み、
感情に支配されるのではなく、感情と対話できるようになります。


■ 手放しとは、何も感じなくなることじゃない

よく、「手放す」って言葉を聞きますよね。
でも、手放すって、何も感じなくなることじゃないんです。

「もうどうでもいい」と思えることが手放しではないし、
「完全に吹っ切れた」という状態だけがゴールでもありません。

本当の手放しって、

**「欲や感情を感じながらも、自分で行動を選べること」**です。

「まだ好きだけど、今日は自分のことを大切にしてみよう」
「会いたいけど、今は少し距離を置こう」
「連絡したいけど、今日はやめておこう」

そんなふうに、
“感じること”と“選ぶこと”を分けて扱うこと。

それが、ほんとうの意味での「自由」であり、
自分自身を大切にするということなんです。


■ じゃあ、今のあなたはどうしたい?

ここまで読んでくれて、本当にありがとう。

きっと今も、心のどこかで迷っているかもしれません。
「まだ好き」なのか、「もう進むべき」なのか。
「忘れたい」のか、「忘れたくない」のか。

でも、どちらでもいいんです。
どちらが正しいということはありません。

大切なのは、
**「今のあなたの気持ちを否定せずに、今日はどうしたいかを選ぶこと」**です。

欲は消さなくていい。
思いは残っていてもいい。

でも、行動は選べる。
その自由は、いつでもあなたの手の中にあります。

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